くぼけん’Sブログ

沖縄劉衛流龍鳳会香織龍鳳館で空手を学んでます。空手大好き、海大好き、沖縄大好き。そんな気持ちを伝えていきたいです。

「ひめゆりとともに 著者 島袋淑子」を読んで。

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 この本は、沖縄戦で看護動員されたひめゆり学徒隊で、3月30日に糸満市ひめゆり平和祈念資料館館長を退任された島袋淑子さんが、ご自身の体験を通して、後世の人たちに平和の大切さ、そして「戦争はどんなことがあっても駄目です」という想いを伝えるために書かれたものだ。

沖縄戦に関する本は幾多とあるが、中でもひめゆり学徒隊を取り上げたものは、被害にあわれたのが、これからの将来にたくさんの夢や希望を持っていたキラキラ眩しい女学生であったということもあり、本来なら、戦争の悲惨さを知り、そして子どもたちに平和の尊さを教えていかなければならない立場となった大人として、読まなければいけないと思いながら、その重さ故、避けてきた自分がいた。

この本の秀逸なところは、小説や映画と違い、当時体験した出来事や感情を、過度な修飾を用いず、粛々と描写しているところにある。そのため、その当時、彼女らが陥った耐え難い凄惨な状況が、なんのバリアを張ることなく、スーッと受け入れられた。戦争を描いた本というのは、たいていは、あまりにも悲しく辛くなってしまい、途中で本を閉じてしまう、たとえ読み進められたとしても相当なエネルギーを消費し、本を読み終えることだけで燃え尽きてしまう。でも、この本は、最後まで心折れることなく一気に読むことができ、「戦争はどんなことがあっても駄目です」ということを十分に理解することができ、読後その思いが次へ行動するためのエネルギーになる、そんな本なのだ。

子どもでも、不必要におびえることなく、戦争の悲惨さを理解しながら、読むことができるだろう。

沖縄に移住して、もう16年になるが、今年の慰霊の日は、なにか違う気持ちで向き合えるような気がしている。